不思議な蝶の妖精、リリスの後をついていくと、次第に森の奥は 荒れ果てた風景に
変わっていった。
深い緑だった常緑樹の葉は茶色くちじれ、大きな幹はねじれ倒れている。
その荒れような奥に行けば行くほどひどくなっていく。
いったい、これはどうしたことなのだろう。
ぼくは焦げたような匂いをさせている下草を踏みながら、リリスの後を急いだ。
すると、荒れ果てた森の中に一カ所だけ空へとそびえる大木があるのが見えた。

よくみると、大きな木だと思ったのは人の形をしていて、頭には常緑樹の冠を頂き、
銀の甲冑に身をつつんだ、森の神、フィダル神だった。

(C) TAKAKO IMATANI 1997   このHome Pageをご覧になるにはNetscape2.0とShockWave Plug-inが必要です。